街頭演説を行いました。

 5月22日(水)東静岡駅駅頭の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 間もなく消費税が10%に上げられます。これについて賛成、反対、色々な声があります。

 「国」というのは誰のものでしょうか。日本という国は有権者のもの、国民1人1人ものにほかなりません。国というのは私達国民が、税金を納め、その対価としてサービスを受けているコミュニティなのです。サービスには必ず負担が伴います。日本という国を運営しているのは私達なのですから、当然私達がお金を払って運営すべきものなのです。
 お金は払いたくない、だけどサービスだけしてほしい。1つだけそれを成り立たせる方法があります。それは、国が国債を発行し、それを中央銀行が円を発行して買い取って国の財政を賄うという、借金で国の予算を賄うやり方です。そうすれば、皆さんは税金を納めなくて済むわけです。しかしそんな魔法のようなことが成り立つわけがありません。これを始めたが最後、何が起こるのか。それは果てしない円安です。そんないい加減な国の通貨など誰も信用しないからです。
 アメリカなどは石油でも農業製品でも自分の国で賄えますから多少ドル安になっても困ることはありません。ところが日本はどうでしょうか。皆さんが使っているスマホも輸入品です。ステーキやハンバーガーに使われている牛肉も、石油も輸入です。円が安くなって、今1ドル110円のものが200円になったらどうでしょう。皆さんが買うもの全てが2倍の値段になるのです。消費税が2%上がるのと、物価が2倍になるのと、どちらが皆さんの暮らしを直撃するでしょうか。
 国というのは、国に対する信頼、もっと言えば、その国の通貨に対する信頼を維持しなければなりません。アメリカやEUでは、財政に関する厳しいルールが定められ、国がいい加減な財政を行うことを防いでいます。おそらく先進国の中で、何のルールも設けず、国債だけをたよりに国の財政を進めているのは日本だけです。その結果、日本が抱える赤字国債の残高は1000兆円にも達しようとしています。国債は60年で返すというルールがあるので、これをあと60年かけて返していきます。今20歳の方が80歳になるまでこの返済が続くのです。
 今ならばまだ間に合います。皆さんが、国をコントロールするのは自分達なのだ、国は自分達が経営し、コントロールしているコミュニティなのだという意識を持っていただき、若い皆さんが政治に参加し、皆さんの力で政治を変えていければ、この国ももう一度やり直せるはずです。