街頭演説を行いました【入管法改正など】

11月6日(火)は呉服町スクランブル交差点にて街頭演説を行いました。
全世代型社会保障制度と憲法9条改正の問題に加え、入管法改正と、政治の民間介入に関する見解をお話させていただきました。ぜひご覧ください。

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【入管法改正について】
 今の国会で議論されているテーマの一つに入管法(出入国管理及び難民認定法)の改正があります。
 今の日本は、外国人労働者なしでは成り立たなくなっています。けれども、今の外国人労働者の方たちの中には「研修生」という名目で来日している方が多くいます。「研修生」だから残業手当も支払われないし、1か月の給与が7万円ということもあります。それで朝から晩まで働かせるという、信じられない奴隷労働のようなことが行われているのです。
 これからの日本は、人手不足がどんどん加速していきます。しかし、外国人の労働者達にきちんとした賃金が支払われていない。こういうところを何とかしようというのが入管法の改正です。私はその発想自体はとてもいいと思います。
 しかし、これも残念ながら何のために改正するのかについて議論がされていません。これは、実質的に日本に移民を入れていくという移民政策の一つです。私は移民を入れることに反対するのではありません。しかしながら、一体、どれくらいの人数の外国人を日本に入れていくのか、どこの業種に入れていくのか、それは全て省令というものに任せられるとされ、法律には明記されないのです。
 日本の今までのいわば鎖国政策から、広く移民を受け入れる方向へ大きく舵をきるのなら、移民を入れることの必要性を、国民に、広く正面から丁寧に説明する必要があると思います。にもかかわらず、今、「全世代型社会保障」と同じように、入管法改正という非常に目立たない名前で、こっそりと、規模もやり方もどういう業種に適用させるのかも明らかにしないまま導入しようとしている。私はそういうやり方は間違っていると思います。

 今の国会では、都合の悪いことは議論したがらない。そして、本当に大切な政策を、言葉で誤魔化して進めていくという残念なことが、ものすごく多く行われているのです。

【政府が民間に手を入れることの問題点】
 もう一つの今の政府の問題点は、あまりにも色々なことに政府が手を入れすぎていることです。
 例えば、クレジットカードの利用料。これは皆さんがクレジットカードを利用するときに、お店側がカード会社に支払うわけですが、この利用料の引き下げを政府がカード会社に要請したという報道がありました。
 これは一見いいことのようにも見えますが、これは本来民間対民間の問題です。こういうことに対して政府が口を突っ込むべきでしょうか。
 なぜこういうことを政府が要請したのか。おそらくは、消費税の軽減税率を導入するにあたって、カードからのポイント付与で還元しようとしているからでしょう。ところが日本の社会ではカード決済が必ずしも普及しているとは限らない。小さい店舗ではカード決済を導入していないところも多くあります。中小企業への圧迫ではないかという批判に対応するために、カード手数料の引き下げを政府がカード会社に要請しているわけです。
 国策に沿うために民間にも政府が口を出すようになっているわけです。私はこのこと自体があまりいいことだと思っていません。

【声を上げなければ変わりません】
 私がなぜ、皆さんがこういう色んな情報を知るべきだと思っているのか。それには理由があります。
 例えば皆さんお気づきでしょうか。医療費には消費税がかかっていません。ところが、医薬品や医療器械を買う時には消費税を払っています。払う時は消費税を払うのに、消費税を受け取れないので、それだけ医療機関の財政は圧迫されています。
 また、なぜか、宅配の新聞には消費税はかかっていません。
 こういった非常に不公平な状況があり、そして、声の強いもの、大きいものの権利はちゃんと確保されているのが今の世の中なのです。つまり、皆さんも声を上げれば皆さんの権利が確保されるということです。
 また、例えば、平成26年に消費税が5パーセントから8パーセントに上がりました。これによって増えた税収は10~12兆円です。一方でこの10年間で法人税の税率は10パーセントも下がっています。これで減った法人税の税収は10兆円以上です。つまり、法人税の税率を下げなければ、消費税の税率を上げる必要などなかったわけです。
 企業の内部留保の額は毎年史上最高を更新しています。このように、政府与党と近い者、声を上げる力のあるものについては耳を傾け、普通の人々の考えは声が上がってこない、選挙の結果に反映されないということで、少しずつ妨げられていく。これが今の世の中の現実です。
私はこういうことを一人の人に知っていただきたいと思います。
 国会で行われていることによって皆さんの権利が少しずつ圧迫され、侵害されている。そしてそのことがきちんと報道もされない。野党の関心の中心は未だにモリカケ問題であり各種のスキャンダルである。モリカケやスキャンダルを取り上げることが悪いとは言いません。しかし、一番重要なこと。しかもそれが一過性のものではなく、憲法の改正であったり社会保障のことであったり、こういう普通の人の暮らしにきわめて大きな影響を及ぼすことなのに、それについて報道も議論もされない、あるいは議論がされても、質問時間の半分以上をモリカケ問題に費やす。こういう在り方はおかしいのではないかと私は思っています。
 私は無所属ではありますが、きちんと皆さんに、今国会で何が行われているのかをお伝えし、皆さんの将来に大きな影を落とすことがないように、皆様とともに声を上げていく。それが私、青山まさゆきの目指すところです。
 そのためにも、これからもこうやって街頭でお話をさせていただきます。そして、国政報告等をさせていただきます。