街頭演説を行いました。

 617日 伝馬町東急スクエア前の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 いよいよ通常国会も会期末に差し掛かっています。このまま何事もなければ6月26日に閉会が予定されています。

 そんな中、突如降ってわいたように出てきたのが年金2000万円問題です。このことで与野党、そしてマスコミも大騒ぎしています。

 今回の問題で「政府が国民をだましていた」「国民に謝れ」「麻生財務大臣が年金を受け取っているかどうか知らないのががけしからん」とか、そういう感情的なことでこの問題を取り上げるのは、ある種「煽り」のようなものであり、あまり望ましい政治的な在り方とは思えません。

 今、問題なのは、「金融庁が“今現在年金を受け取っている方が、平均すると月5万円くらいずつ預金を取り崩しているから、将来に備えて投資をしてください”と報告の中でまとめた。」という話ではなく、将来的に今の年金水準が維持できなくなりそうだ、そして今の賃金水準が続いていけば、年金が足りないからと言っても貯金すらできなくなる、では今後どうしていくのか、という厳しい現実なのです。

 ですから今の年金制度を本当に守っていけるのか、そして守っていくために計算は合っているのか。少子高齢化が進む中、本当に収支が合うのか。そういうことをきちんと議論すべきなのです。党利党略、選挙目当てにヒステリックに大げさに取り上げるという政治の在り方はやめるべきです。

 麻生大臣が報告書を受け取らなかった、あるいは与党の幹事長が報告書を撤回させるなど、この報告書をなかったことにしようとしているのはもってのほかだとは思いますが、野党の「国民に謝れ」と言う主張も的外れであると私は思います。

 年金の話、財政の話。あおりではなく真剣に、自分達の未来、子どもたちの未来のために政策として堂々と議論を行うべきです。