街頭演説を行いました。

 5月31日 御幸町通りの一角をお借りして街頭演説を行いました。

 

 海外の経済評論家や投資家の間では、日本の財政はもってあと3年、あるいは5年と言われています。このことを大多数の国民は知りません。日本の政治家もマスコミもこのことを言いません。それはなぜか。言ったとたんに大変めんどくさいことが起きるからです。

 どんなめんどくさいことが起きるのか。与党は今のようなバラマキ政策がとれなくなる。野党は野党で、その予算の使い道を批判するだけで、同じようなバラマキ政策を主張しているため、国民に美味しい約束をすることができなくなってしまうのです。

 私は弁護士でもあるため、消費者詐欺のような商法というのがどういうものかよく知っています。「努力しなくても痩せる」「飲むだけで病気が治る」・・・健康食品のうたい文句は大なり小なりそんなものです。しかし、それを買って飲んで、果たしてどれだけの人が健康になるのか。病気が治るのか。痩せるのか。そんな魔法のようなことがあれば苦労はしません。しかしそういう商法が現実にあります。今の政治や政党のやっていることはほぼそれと同じです。

 増税はやらない、あるいは社会福祉政策を無償化する。これらは「美味しい政策」です。政治家も政党もそう言いたくなります。しかしそれは本当でしょうか。日本は今、財政的にとても厳しい状況にある。このため、社会福祉を充実させようと思うのならば、そして今の社会保障を維持しようと思うのならば、どこかで税金は上げなければいけない。あるいは、どこかの支出を切り詰めなければなりません。これは本当は言うべきなのに誰も言っていません。自縄自縛になるのがいやなので、政党や政治家は言わないのです。

 美味しいことばかり言う政治家、政党を信じたその先にあるのは何か。それはその言葉を信じた人達の損に他ならないのです。