文部科学委員会で質疑を行いました。

 5月26日(水) 文部科学委員会で質疑を行いました。

 

ここのところ変異株について「子どもも重症化する」「子どもへの感染が広がっている」といった恐怖を煽るような報道をよく目にします。しかし、厚労省が公表しているデータを見る限り、変異株が子ども達の重症化を来しているという事実は全くないことがわかります。

不正確な報道により、親御さんからの圧力、教師の行き過ぎた規制等で教育現場が混乱することも危惧されます。これから夏に向け気温も上がる中、運動中にマスク着用を強要するなどということが横行すれば、熱中症の危険もあります。

そこでこういった正しいデータを文科省から学校関係者に伝達・広報し、教育現場や親御さんの誤った認識を正してほしいということについて、文科省の見解を問いました。

 

 文科省からは、変異株については、文科省作成の衛生管理マニュアルを先月末に改定し、厚労省データなども掲載の上、正しい情報を学校や教育機関に周知していること、また、オンラインでの小中学校長会などでも説明、紹介を行っているとの回答がありました。

 体育の授業中等のマスク着用については、間隔を十分に確保するといった感染症対策を講じた上で、マスクの着用は不要という通知を行うとともに、教育委員会などへの周知も図っているといった説明がありました。

 そして、萩生田文科大臣からは、報道などでは言葉を切り取られてクローズアップされることもあり、正しい情報をしっかり取りに行くことが大事であること、変異株について注視していく必要はあるが、正しくおそれ、アンテナを高くしながら、子ども達を守りながら、できる学習の機会をしっかり確保することを心掛けたいとの決意を述べられました。

 

そのほか、大学のオンライン授業の問題点や、飲食店の営業自粛のためにアルバイトができず、学費や生活費の工面が困難になっている学生がいることについての対応を確認するとともに、ある大学で集めていただいた学生の皆さんの声をご紹介させていただき、萩生田大臣のご見解を伺いました。

萩生田大臣からは、対面とオンラインのハイブリッドを是非進めてほしいと強く申し入れてきたこと。緊急事態宣言下でやむを得ずオンラインに戻っているが、最高学府であるから思考停止に陥ってはならない、大学こそ工夫をして、感染リスクをゼロにすることはできないが、その中でも最高の教育を提供するための方法を考えてほしいということを各大学にお願いしている、とのご回答をいただきました。

アルバイトで生計を立てている学生さんのためにも、昨年パッケージを作り、経済的に困難な学生のための支援の拡充を進めているとのことでした。

 

文科省のこういった前向きな姿勢は評価すべきもの。これからも客観的かつ根拠に基づく運営を続けていただきたいと思います。

 

 この質疑のもようは衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリ20215月26日 文部科学委員会)でご覧いただくことができます。お時間のあるときに是非ご覧ください!