厚生労働委員会で質疑を行いました。

4月20日(火)厚生労働委員会で健康保険法改正案についての参考人質疑を行いました。

 

今回の健康保険法の改正案は非常に難しく、根の深いものです。この法案の背後にはわが国の人口構成の大変動(これからますます高齢者が増え、勤労者が減っていく)があり、社会保障の問題、健康保険の問題は、本来そこまでを見据えたものでなければならないと考えています。

今の日本において提供されている医療は、世界と比べても理想的なものです。財源に限りがないのであれば、この素晴らしい医療を、皆に負担なく受けていただきたい。しかし今の、そしてこれからの日本の状況を考えたときにはそれが難しい、そして、今の日本の社会保障として提供されているこの素晴らしい医療を守り、次の世代に受け継いでいくためには、負担も含めて相当な覚悟が必要である、というところにまさに苦悩があるわけです。

 

こういった問題認識に立った上で、日本福祉大学名誉教授 二木立氏に対し、同氏の「応能負担原則(支払い能力に応じて負担するという原則)は保険料や租税負担にのみ適用される」「社会保険は“能力に応じて負担し、ニーズ(必要)に応じて給付する”のが望ましい」とのご主張に対して、その“ニーズ”に関する議論を行うべきではないかという点についてご見解を伺いました。

 

本日の質疑の様子は衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリ2021420日 厚生労働委員会)でご覧いただくことができます。お時間のあるときに是非ご覧ください。