7月号会報より:アベノミクスと異次元緩和

前回の記事では会報誌が今のかたちになるまでをご紹介しましたが、今回からは会報誌の「中身」を過去のものをさかのぼってご紹介いたします。
7月号は、6月21日に行われた講演会「アベノミクスと異次元緩和の正体」について解説しています。初めての講演会、不安と期待で胸がいっぱいだったのを思い出します。当後援会事務所の1階で行ったのですが、ほぼ満員になるほど多くの方にご参加いただけました。ですが、もっと多くの方に講演の内容を伝えたく、1時間30分の講演内容を会報誌1枚にまとめました‼
アベノミクスという言葉は聞いたことはあるし経済対策であることは分かっているけど、いまいち何をしているのか分からない。あまり景気が良くなったとは感じていない。という方のために、とてもわかりやすく図解しています。
異次元緩和ではマネタリズムをやろうとしていました。マネタリズムとは、フリードマンが唱えた「貨幣数量説」による通貨政策重視の考え方のことで、簡単に言うとお金を増やせば世の中の景気がよくなるという考え方です。そのお金をどうやって増やしていくかというと、マネタリーベース(=紙幣+硬貨+日銀の当座預金)を増やす、ということで安倍首相はマネタリーベースを年間80兆円を増やすと打ち出しました。では、どうやってお金を増やしたのかというと銀行の国債等を買ったり、量的緩和でお金をたくさん印刷したり、という方法で増やしました。これをすることによって国民にお金が回るはずでした。
しかし、実際は回らなかったのです。それはなぜか。銀行がお金を日銀の当座預金に預けているだけだったからなのです。私たちが預金している銀行の利子は、個人や銀行によって差はあるかもしれませんが、大体0.001%と、とても低いですよね。ですが、日銀の利子はその100倍の0.1%もあるのです。日銀に当座預金をしておけばその差額で銀行には利益が出るため、銀行は当然日銀に当座預金します。だから国民にお金が回らずに、結果的に景気が良くなっていないのです。
では、なぜこんなことをするのか。本当の目的は他にあるのです。それは、国債を買う人がいないので日銀がお金を刷って買うしかないということと、日銀が買い取って金利を抑えるということなのです。これが異次元緩和の本当の正体なのです!私たちが景気が良くなったと感じないのは当然のことですよね。簡単に説明しましたが、もっと詳しく聞きたい!という方はYouTubeで講演を見てみてください。
こちらからどうぞ→https://www.youtube.com/watch?v=cx6Ia-JCUPo