財務金融委員会で質疑を行いました!

3月5日 財務金融委員会で質疑を行いました。

本日は日銀報告について、黒田日銀総裁への質疑です。

 

20134月、いわゆる異次元緩和が打ち出されました。

その狙いは、染みついた「デフレマインド」を払拭し、マネーの供給量を増加させることによりインフレ期待に働きかけて、適度なインフレを呼び、GDPの成長を促す、というもの。しかし、この金融政策も、期待された物価上昇を呼び込むことはなく、それでも黒田総裁は、「1998年から2013年まで続いたデフレマインドが残っている」との認識を示し続けています。

 

そこでまず「デフレマインド」というものが本当に存在したのか。また、存在したとして、それが物価上昇率に影響を与えるというエビデンスはあるのかを問いました。

これに対し黒田総裁は、色々な要因があるとしつつも「長期にわたる低成長やデフレの経験などから、賃金・物価が上がりにくいことを前提とした考え方や慣行が、各家庭や企業に根強く残っているということが指摘できる」とし、デフレマインドの影響はあるという見解を示されました。

 

そこで、もしもデフレマインドが現実にあるのだとしても、日銀の現在の政策はこれに対して有効ではないことが見えてきているのではないか、また、日本のような輸出入の多い国では、物価は①通貨の交換価値 ②石油などのエネルギー価格 ③賃金水準 ④金利などの諸条件によるものが多く、こういった諸条件はデフレマインドに左右されるところは基本的に極めて少ないのではといったこと等を指摘しました。

 

本日の質疑の様子は衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリ202135日 財務金融委員会)でご覧いただくことができます。お時間のあるときに是非ご覧ください。