記者会見を行いました

本日、静岡県庁記者クラブにおいて、佐藤成子・秋山博子各議員に対する刑事告訴が不起訴となった件について記者会見を行いました。

以下、記者会見にて申し述べさせていただきました内容を掲載いたします。

 

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今回、静岡地検に佐藤成子・秋山博子市議会議員を刑事告訴した件が極めて残念ながら不起訴となったため、これに関連して記者会見をさせていただきます。

まず始めに申し上げたいことは、本件が「セクハラ冤罪」であるということです。

今回の不起訴について、私及び私の代理人弁護士の見解は、セクハラについて真実であったと認めたものではなく、告発者の女性(以下「Bさん」とします)が一部の都合の良い証拠のみを被告訴人らに開示したことにより、両議員がこれを誤信したことがやむを得なかったとの観点からなされたものと強く推認しております。この結果を踏まえ、民事・刑事両面から適切な法的措置を検討している最中ですが、万止むを得ず、少なくともBさんに対し民事訴訟を提起することは決定しております。

ここで改めて皆さんに申し上げたいことは、弁護士としての職業的経験からいって、すべての人が本当のことを言っているとは限らないということです。そして、センセーショナルな報道は一方的な側面を持っています。現在の風潮は極めて残念なことに「言ったもの勝ち」の傾向が見受けられます。根拠の曖昧な告発で、人の社会的生命を抹殺することができるとしたら、それは大きな影響を社会に及ぼします。第二次大戦に突入していく過程においては、国際協調を図り、戦争を抑止しようとする政治家や官僚・著名人らが「統帥権干犯」という言葉一つで葬りさられてきました。現在のように「セクハラ」というパワーワードを用いれば、簡単に葬り去ることができる風潮が蔓延すれば、これが乱用され、特に権力からは遠い野党政治家にこそその危険が強まることが懸念されます。

その意味でもこの「セクハラ冤罪」に対する闘いは、私一人の問題ではないと考えております。

私から反省とお詫びがございます。それは、一連の問題について、きちんとした説明が今までできなかったことです。今回の事件は、実際のところ最初の報道と強く関連したものであります。最初の件については、諸方面と対応方法について協議する中で、嵐のような状況の沈静化が最優先とされ、代理人に全てを任せると同時に私から一切の釈明をすることは差し控えることとされました。政治活動における支障を一刻も早く取り除くため、和解を優先させ、双方の利益のためということで付せられた守秘条項の制約も強く、和解成立時にも広く有権者の皆様に対してだけでなく,身近な支援者の方々にも十分な説明を行うことができませんでした。また、今回の事件においても、刑事事件の捜査への支障の懸念から同様に具体的な説明が今までできませんでした。以上の事情があったとはいえ、皆様方に十分な説明を行うことができませんでしたことをここに深くお詫び申し上げます。

最後に、様々な困難や批判の中で私が政治活動を続けている理由について一言申し上げます。私が議員の椅子にしがみついている,との批判をされる方が時におられます。はっきりと申し上げたいのは,私が議員職を続けているのは,この困難な状況かつ無所属の身であっても,国の将来のために私が国会議員を続けなければならないという使命を感じているからであります。静岡県には浜岡原発があります。日本は高齢化,人口減少により経済の縮小を余儀なくされており,財政破綻は目前に見えます。これらの諸課題に対して,きちんと考え,ものを言っていく,そういう存在は必要だと感じています。いわれなき批判を振り払うことは,私自身だけでなく,私に期待してくださっている皆様のためにもやらなければならないことであり,そのための努力を続ける所存です。