街頭演説を行いました。

910日(金)本日は、朝は東静岡駅、昼は東急スクエアの一角をお借りして街頭演説を行いました。

 

 大きな流れに逆らって泳ぐのは非常に難しいことです。

 今から80年ほど前、日本はその流れの中にありました。世の中が戦争に向かい、軍備拡張一色になった。その時に異論を唱えた政治家はどんどん粛清されていきました。マスコミは、軍備拡張に反対する者、あるいはアメリカとの戦争や欧米を敵視することをやめようと言う者を、国民の敵のような扱いをしてどんどん追い込んでいった。

 そして誰も異論を唱えることもできない世の中になり、日本は戦争に突入していったのです。

 

 そして今、コロナ禍のわが国で、同じような状況が生まれてしまっています。

 

 私には、今の日本の新型コロナ感染症に関する議論が、ひとつの方向に向かっているように思えてなりません。例えば、マスクに本当に感染予防効果があるのならば、あるいは、飲食店いじめのような緊急事態宣言に本当に効果があるのならば、コロナの感染はどんどん収まっていくはずです。ところが実際にはどうでしょう。収まるどころか、第1波、第2波・・・第5波と、波を重ねるにつれ、波はどんどん大きくなってきている。

 効果の不確かな対策を妄信し、いつまでもいつまでもまるで新型コロナしか国の課題がないかのように、そればかりにかかりっきりになっている。そういうことを続けて行って、それ以外をおろそかにして、果たしてこの国はやっていけるのか。今のような、一方だけ向いたおかしな状況を改めていかなければ、日本はどんどん狭苦しく、窮屈で、そしてまずしい社会になっていってしまうのではないか。

 

 効果があることなら一生懸命やればいい。私もそれは賛成です。しかし、効果がないことをいつまでもいつまでもやっていても意味はないのです。 今、わが国でとられている対策に効果があるのか。意味があるのか。そういう根本的な問い直しがそろそろなされなければならない。

 

 今のやり方が正しいのか、おかしいのはどこなのかというのをきちんと調べる。その上で提言し、オープンな議論を戦わせ、しっかりと見極めた上で、国民の皆さんに一番負担のないやり方でやっていく。私はそれが政治の本当の役割であると思っています。