街頭演説を行いました。

9月1日(水)本日は呉服町スクランブル交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 

 

 先日、千葉県でとても残念なことがありました。

 20代の男性が40度の発熱があったため医療機関を受診し、PCR検査で新型コロナに感染していると判明したものの、自宅療養となり、その後亡くなっているのがみつかったというのです。

 

 これについてマスコミは自宅療養が悪であるかのように報じていますが、自宅療養それ自体が悪いのではありません。「自宅療養していて具合が悪くなっても病院にかかれず、保健所からの連絡を待つしかない」というその状況が完全にまずいわけです。

 

 今、大阪や愛媛などの先進的な自治体において、これまで「医療からの隔離」であった自宅療養や宿泊施設療養を名実ともに「療養」にしていくための、外来診療あるいは宿泊施設での診療体制整備など、医療の手を差し伸べられる体制が整えられはじめています。

 ここ静岡では早い時期から、自宅療養者に対する医師のオンライン診療、電話診療が全国に先駆けて行われてきましたが、外来診療をというところまではまだいっていません。

 

 外来診療がなぜ大切なのか。それはCT検査を受けることができるからです。PCR検査は、その時に体に新型コロナウイルスがいるのかどうかを調べるだけ。その後、良くなるのか悪くなるのかは全くわかりません。しかし、病院に行ってCTを撮れば、肺炎が進んでいるのか、それとも心配のない状況なのかがすぐにわかります。今のように、PCR検査だけして、陽性とわかったら自宅やビジネスホテルに押し込めて医療から隔離する。これは最悪のやり方です。日本は世界でも圧倒的にCT機器を有しているにもかかわらず、そのCTが宝の持ち腐れのようになってしまっている。

 

 今日本に必要な対策は、PCR検査を拡大することでも、ゼロコロナを目指すなどという夢物語でもありません。そしてもちろん、飲食店や小売り業を痛めつけ、子ども達や国民に大きな負担を強いる緊急事態宣言やまん延防止措置を発令することでもありません。

 ふつうの病気と同じように、お医者さんが門戸を開いてくれること。

 中等症、重症化した方々に医療の手をきちんと差し伸べられる体制を整えていくこと。

 効果が不確かなことに全力を挙げ、貴重な財源を無駄に使っていくよりも、医療体制の拡充という、世界中の国が当たり前にやっているそのことにこそ、政治も行政も取り組むべきなのです。