街頭演説を行いました。

 823日(月)本日は、朝は静岡駅北口、昼はスクランブル交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 

 ここ静岡を含め、日本中で新型コロナの新規陽性者数が増えています。

 そんな中、先日、政府分科会の尾身会長は、緊急事態宣言よりも強い行動制限の必要性について言及しました。

 

 今それをしたらどうなるか。おそらく新型コロナの感染状況は変わりません。それは強力なロックダウンなどの措置をとっていた欧米の例を見ても明らかです。そして、昨年は色々な補助があったので、飲食店や小売店の方達も何とか息がつなげたかもしれません。しかし政府にも無尽蔵にお金があるわけではない、というより、日本は借金大国です。これ以上借金を積み重ねることはいかに自民党政権といっても怖い。だから追加の経済対策も大規模なものは打たれていないのです。

 そんな中で、今、強硬な行動制限など行えば、ただでさえ今めちゃくちゃに落ち込んでいる日本の経済に壊滅的な打撃を与えることになる。小売店や飲食店すべて閉鎖に追い込まれてもおかしくない。日本が財政的に困難な状態になってもおかしくない。皆さんのお勤めの会社、あるいは頼りにされている年金が破壊されてもおかしくない。そういう状況に陥りかねないのです。

 私たちはもう、コロナを撲滅することだけが正義であり、全ての目的であるかのようなそんな社会にいつまでもしておくわけにはいかないのです。

 

 行政が今なすべきは、市民県民に不自由を強いることではありません。市民県民が新型コロナに感染し、具合が悪くなったときに、すぐにでも医療の手を差し伸べられる体制を整えることです。

 

 この取り組み、大阪府と愛媛県ではじまろうとしています。愛媛県ではすでに30のコロナ専用外来医療機関が設けられており、自宅療養中に調子が悪くなったら受診することができます。大阪府でも、コロナ専用の外来医療機関を設けて、調子が悪くなればCTを撮ってもらうこともでき、重症化を防ぐデキサメタゾン(ステロイド薬)を投与してもらうこともできる。さらに、大阪では宿泊療養施設に治療室を設け、重症化を7割も防ぐという抗体カクテル療法も行えるようにするという、画期的な取り組みが始まろうとしています。

 

 この試みについて、静岡県でコロナの重症者医療にあたっておられる医師の方にお話ししたところ、ぜひこの試みを静岡でも取り入れたいとおっしゃっていました。

 

 必要なのはいつまでも怖がることではありません。以前とは異なり、治療法もあり、軽症化が進み、致死率も大幅に下がっているこの新型コロナを社会的に受け入れ、国民が広く医療にフリーアクセスできるよう、感染症法上の取扱いを変え、医療の側を変えていくこと。それこそが、私は必要なことだと思っています。