街頭演説を行いました。

 3月1日、御幸町通りの一角をお借りして街頭演説を行いました。
 本日、衆議院では平成31年度予算案の採決が行われる予定です。これに対して野党側は、厚生労働大臣の不信任決議案を出して抵抗を示す姿勢です。その理由は統計不正問題です。統計不正は確かに由々しき問題です。しかし、予算案の本会議決議に合わせて厚生労働大臣の不信任決議案を出すというやり方については私は疑問を感じざるを得ません。
 予算についての議論であれば、与野党ともに正々堂々と予算の問題点を追及するべきです。与党が今のように、赤字国債依存のアベノミクスを続けるのであれば、「これは未来への先送り予算である。しかしながらそれは今の日本を成り立たせるためである。一方、国民は税金を上げることに大きな抵抗感があり、消費税を大幅に上げれば景気が成り立たなくなる。だから未来の国民には申し訳ないが、こういう予算を組ませてもらう」そう堂々と言えばいいのです。そして野党も、その政党が未来への負担先送りに賛成するということであれば、「与党と同じような未来へ負担先送りについての責任は我々も自覚している」と言うべきですし、あるいは私のように、今の財政を非常に心配し、未来への負担先送りに反対する立場の政治家であるならば、今のような無責任なやり方を続けて行くのはいかがなものかということを堂々と訴えていくべきなのです。
 今の政治における攻防では、本質的な議論を離れて、周辺的なことばかりやっています。日本の将来にとって重要な影響をもたらすことほど軽く扱われ、比重が逆転してしまっているのです。今の日本の社会、そして日本の政治に必要なのは、正々堂々とした、正面からの政策論争であると私は思います。