街頭演説を行いました。

1125日 呉服町スクランブル交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 

今、静岡県が一生懸命取り組んでいる問題の一つにリニア中央新幹線の問題があります。なぜ静岡県、そして関係する10の市町―大井川流域の市町の首長さん達―がこれに反対しているのかについて、あまり知られていないので簡単に解説させていただきます。

中央リニア新幹線は、南アルプスのところを掘り進んでいくのですが、そこには地下に巨大な地下ダムのように水が溜まっているところがあります。ここにトンネル工事で穴をあけると、水が入った風船に穴をあけるように水が一気に抜けてしまうことになります。

この工事で巨大な地下ダムに蓄えられた膨大な量の水が抜けてしまえば、そこからオーバーフローして湧き上がる水は全てなくなり、大井川の源流の南アルプスの沢も枯渇してしまいます。そうなると、ただでさえ水の量が少なく、冬などは砂漠のように砂が舞っているあの大井川は、水無し川になってしまい、水道用水だけではなく、工業用水や農業用水にも大きな差支えが出ることになってしまいます。

我々は静岡県民として、静岡の大事な水源のひとつが枯れてしまう事、これはどうしても防がなければなりません。JRはあれだけの巨大なトンネルを作るのに一か所しかボーリング調査をしないというずさんなやり方で無理やり進めようとしています。

全国的に静岡がわがままを言っているという間違った見方をされていますが、私はその誤解を解かなければいけないと思っていますし、中央リニアの問題は静岡の大きな水源のひとつである大井川の水が枯れるという大変な水枯れ公害を引き起こす恐れがあるということを皆さんにも知っておいていただきたいと思います。そのためにも我々は今、静岡県、静岡県知事、あるいは有識者会議の検討状況をきちんと把握し、声を上げていかなければならないのです。