街頭演説を行いました。

10月28日 東急スクエア前にて街頭演説を行いました。

 

今、憲法9条と日本の安全保障をめぐる問題が、日本の将来に関する難問としてのしかかってきています。安倍政権は憲法9条に自衛隊を明記するという憲法改正をしようと試みています。私は憲法9条の改正に関して、全てをタブー視するつもりはありません。しかし今安倍政権がやろうとしている憲法9条改正の本当のねらいが説明されていないところに大きな問題を感じています。

自民党あるいは安倍政権がここ5年10年進めてきた自衛隊を巡る法整備の進展は、アメリカの世界戦略に日本を組み込んでいくためのものです。その目的はアメリカ軍の経費削減です。アメリカでは国の年間予算の約30%を国防費が占めています。これを削減するため、アメリカは今、世界から米軍を撤退させようとしている。但しアメリカの軍事的影響力は残したい。だからその代わりに自衛隊に補完的役割をさせようとしているのです。そういうことのために憲法9条改正が図られている。

日米安保が日本にとって将来も欠かせないもので、アメリカに今のように、まるで下駄の濡れ雪のようについて行くというのであれば、それはそれでやり方のひとつかもしれません。しかし一方で、戦後75年が経った今、米軍基地の問題も含めて、日本が本当に独立国家としてアメリカに対して対等な姿勢を作る。そして近隣の中国や韓国、そして北朝鮮とも仲良くすべきは仲良くして、戦争の種を摘んでいく。そういう考え方もあるはずです。

私はそういう本当に深いところまで突き詰めた話でないのなら、憲法9条改正など口にも出すべきでないと思っています。これは日本の戦後の在り方を大きく変える問題です。異論反論もあると思います。与野党ともに、「自衛隊がかわいそう」だとかの感情論や、抽象的な誤魔化しではなく、正面からこの問題に向き合い、本質的な議論を行っていくべきです。