街頭演説を行いました。

 お盆休みも終わり、今日からお仕事という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 酷暑という言葉がまさにふさわしい日が続いていますが、皆様くれぐれも熱中症にはご注意の上、水分補給をしっかりして、エアコンも活用し、この暑い夏を乗り切っていきましょう。

 

 今日8月19日は、御幸町交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

 皆さんは今の日本の現状をどうとらえているでしょうか。これから30年、日本は長い下り坂を進むことになります。どういうことかというと、老齢化が進行していくということです。今、日本の65歳以上の人口は全体の30%程度です。これが30年後には40%に増えます。そして、15~64歳までの、最もお金がかからず、健康な、働き盛りの層の人口は今の60%から50%に減ってしまいます。つまり、差引2割、日本の人口構成は不利な方向に進み、30年後の2050年、この割合が平衡に達することになります。

 一方、今、日本にとっての喫緊の課題は社会保障です。15年前は80兆円だった国家予算が今年100兆円を超えたのは、そのほとんどが社会保障費の増大によるものです。残りは国債費の増大です。よくイメージで「防衛費が増えたからだ」とか「公共投資が多いからだ」と言う方がいますが、実際は違います。日本の財政が危機に瀕しているのは社会保障費が年々増大し、その増大を国債で賄うと言う最も安直な手段を選んでいるというシンプルな事実によるものです。

 我々は、30年後、日本にとって最も不利な人口構成の時代になっても耐えられるように、日本の社会保障制度を立て直さなければなりません。今の優れた社会保障制度を何としても守り支えていかなければなりません。我々自身が高齢化した時、自分を支えてくれる社会保障制度がなくなっていたのでは涙さえ出ないような悲惨な状況になってしまいます。

 我々は政治のことを考える時、イメージではなく事実をきちんと見つめる目をもつことが必要です。幸いにして、今はインターネットなどでそういうことを非常に簡単に調べることができます。イメージではなく事実を見る。政治家に煽られるのではなく、きちんと自分の目で事実を確認することが大切なのです。