街頭演説を行いました。

 101日(金)台風16号の影響で、静岡市でも風雨が激しい時間帯がありました。

 皆様のお住まいの地域は大丈夫でしょうか。

 大きな被害がないことを祈りますが、万が一のときには、早めの避難や生命を守る行動を第一にしてください。

 

 さて、本日は呉服町スクランブル交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

(なお、屋外で周囲と十分な距離を取れる条件においては、マスクを外し、フェイスガードでご挨拶させていただいています。)

 

 「専門家」が言うことが全て正しいわけではありません。

 例えば東日本大震災の前。あんな巨大地震は東北地方では絶対に起こらない、誰もがそう思っていました。地震学会も誰もあの地震を予知できていなかった。そしてそれ以降、専門家たちは、それまでできるできると言っていた東海地震の予知について、全く言わなくなりました。

 今の分科会や専門家会議が言っていることもこれと同じです。できもしない「感染の抑制」。そういうことができるんだと彼らはずっと言ってきました。飲食店の営業を制限すればコロナは収まるはずだった。マスクをしていればコロナは収まるはずだった。ワクチンの接種率が上がればコロナは収まるはずだった。どれもこれも、彼らが言っていたことはその通りにはなりませんでした。

 そして、今回、急激に感染がおさまった原因として尾身会長が挙げたのは「国民の気がひきしまった」こと。これにはあきれるばかりです。国民の気のひきしまりで物事がなんとかなるのか。これではまるでひと昔前の精神論のようなもの。いかに非科学的かということの証左です。

 

 感染の波は人流によって起きているわけではありません。

 ある変異株がひとつの流行を起こす。そして、自然に消滅する。そしてまた別の変異が起き、その新たな変異株がまた流行を起こす。そしてまた自然に消滅する。こういったことは、インフルエンザでもRSウイルスでも見られることです。同じ変異株が再び新しい流行を起こす事はありません。国立感染症研究所の調査でもこれははっきりとしている。変異株の交代によって新しい感染の波が起きているのです。

 ですから、尾身会長などが言っているような「リバウンドを防ぐために緊急事態宣言を段階的に解除する」などということは、全く科学的とは言えません。今までの、デルタ株による流行はもうこれで終わり。これで行動を元に戻したからといって再びデルタ株で流行が起きることはないわけです。再び感染が拡大するとすれば、それはまだ見ぬ別の変異株によるものです。

 

 過去の例から見ると、ひとつの流行から次の流行まで3~4カ月、間があきます。

 ですから、その間にやるべきことは、緊急事態宣言を段階的に解除するなどということではありません。

 行うべきは、精一杯、経済を再活性させること。(すっぱりと営業制限をやめることにしたこの静岡については、私は県知事の英断だと思っています。)

 そして次の流行が起きたときに、これをしっかり迎え撃つことができるような医療体制を整えることです。

 これが今、とらなければならない、最新の新型コロナ対策だと私は考えています。