3月19日(木)
本日は日本維新の会の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部に出席しました。
本日の対策本部では、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学の森下竜一教授から、新型コロナウィルス予防ワクチン開発に関する進捗や問題点などについて詳細なご説明をいただきました。森下教授からは、現在開発が進められているワクチンについて、従来の卵をつかって培養するものではなく、病原ウイルスを扱わず、遺伝子配列さえわかれば製造可能な「プラスミドDNAワクチン」である旨のご説明があり、このワクチンが早ければ半年程度で100万人分製造可能というお話をお聞きして驚きました。しかし、アメリカではトランプ大統領が多額の予算を投じることを表明し、それ以前からナショナルセキュリティーの観点からCDCがワクチン開発会社と契約までしていることをお聞きして、彼我の差を痛感しました。
政治的な要望事項としては、
1 開発を迅速に進めるためには通常なら順次進めて行く試験を同時並行的に行う必要があり、その資金援助
2 承認審査を迅速に進めるための手続きの支援
3 大量生産のための施設の確保など
の体制づくりが、大きな3つの課題であるとのご指摘がありました。
私からは日本ではまだプラスミドDNAワクチンが一般には使用されていないと承知しているが、各国ではどうか。と質問し、まだ使われていないとのお答えでした。そこで、副作用などの面から見れば卵を使用するワクチンに比べ副作用などが発現しにくく優位であるのになぜ使われていないのかお聞きしたところ製造コストが高いとのことでした。