【国会報告】近未来も心配しよう

今度の補正予算、日本維新の会・無所属の会は賛成した。しかし、手放しではなく、本日の予算委員会で串田衆議院議員はGO TOキャンペーンに疑問を投げかけ、美延衆議院議員も本会議の賛成討論で指摘すべきを指摘された。

 

私も、党内議論で巨額の予備費については意見を申し上げた。今後の「日本」に対する信用低下を恐れてのことだ。

現に、日本のソブリン(国債などの公債)格付けの見通しが引き下げられた(Bloomberg)。

 
 

心配なのは次なる災害が着々と近づいている気配があること。

前にも「エビデンスがある以上最悪にも備えを。内陸直下型地震が今起きたら」で東京での直下型地震への危惧を述べたが、今日、気になる地震が高知で、そし愛媛で起きた。いつかはほぼ確実に起きるだろう南海トラフのプレート境界型巨大地震もひたひたと近づいて来ているようだ。

 

これらのプレート絡みの地震がもし起きれば、甚大な被害が起きることは間違いない。

そして、問題はさらにそこから。

東日本大震災や今回のコロナウイルスパンデミックとは異なり、巨額の赤字国債を発行しての緊急対策が打てなくなる可能性がある。日本円への信頼が失われ、通貨安が同時に起きたら、国債の追加発行は事実上できないからだ。

 

政権与党は、日銀という打ち出の小槌を手にしたつもりで、国会審議という制約のない巨額予備費を計上し、またV字回復狙いの政策や、関連性の薄い政策まで今回の巨額補正予算に盛り込んでいる。

だが、それは未来の災害への選択肢を同時に狭めていることを忘れてはならない。