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街頭演説を行いました

 11月21日(水)呉服町スクランブル交差点の一角をお借りして街頭演説を行いました。

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 今、臨時国会では、入管法改正、漁業法改正について話し合われています。
 入管法改正では、外国人労働者の方を、今後5年間にわたって、30万人程度日本に正式な労働者として受け入れていくとしています。これまで技能実習生制度という名のもとに、奴隷労働のように働かせてきましたが、今度の改正は将来の永住許可も含めて道を開く、非常に大きな改革です。
 私は、今の日本の労働力不足を考えれば、この方向での改正はなされるべきと思っています。しかしながら、本改正に関しても、本当の目的を隠して言葉でごまかすという、いつもの安倍総理のやり方が行われています。私達日本人にはまだまだ外国人に対するアレルギーのようなものをお持ちの方も多く、特に自民党の地盤である保守層から激しい反発があるかもしれない。そこでこれを誤魔化して導入しようとしているわけです。
 また、失踪した技能実習生達に対して行われたアンケート調査にも大きな問題があります。技能実習生達が劣悪な勤務先から逃げ出して失踪している。最低賃金にも満たないような賃金で働かされ、そこから逃げ出した。そのことについて「より高い賃金を求めて」失踪した、ということで国会に報告されていたわけです。言葉の言い換えではありますが、「最低賃金にも満たないような低賃金から逃げ出す」というのと「より高い賃金を求めて」というのでは印象が大きく違います。これは明らかな印象操作です。こういった誤魔化しが随所にあるのが今の日本です。

 漁業法の改正についても、このような言葉での誤魔化しが行われています。
 これまでの法律では、漁業権を持っている人は期限が延長されれば当然期限が延長され、それを相続もしていくというシステムでした。しかし、改正案では、有効利用されない場合にはこれが与えられなくなります。その一方で、沿岸漁業や養殖業に一般企業も入れていこう、新規参入の企業などにもチャンスを与えよう、というのが今行われている改正の本質的な議論です。これは当然、既得権益権者である漁業者や漁協には不利に働きます。
 しかし、そういうところに関して本音の議論は行われない。肩透かしのような答弁ばかりが行われるのが今の本会議の姿です。そういうところに今の政府のやり方の問題点があると思っています。

 さて、昨日は日銀の黒田総裁が財務金融委員会にお見えになりました。
 ある委員の方から、このまま異次元緩和が続いていけば、歯止めの効かない円の暴落が起きるのではないか、という質問がなされました。私はその恐れはもっともだと思います。
 今年の6月、日本の国債残高はついに999兆円に達したそうです。これをどうやって支払っていくのか。それは消費税を20%にあげる、という方法です。消費税が10%に上がるだけでも大変だと皆さん思っていらっしゃると思いますが、日本の税制の在り方を実質的に決めている自民党税調では、なんとこれを20%まで上げるという議論が間もなく始まろうとしています。自民党税調の最高実力者であるといわれている野田最高顧問がこれについて発信を始めました。消費税20%の世界です。皆さんは想像ができるでしょうか。今から10年から20年後、そういう世の中がやってくるのです。
 将来、皆さん達自身が20%、30%という消費税を支払うということを避けるためにも、やりたい放題、使いたい放題、将来のことなどおかまいなしの今のやり方は改めなければいけません。

 今の国会での議論を見ていると、肩透かしのような議論ばかりです。
 与党議員の質問にすら、政府側はまともに答えていません。はぐらかしたような答えばかりです。
 私は弁護士ですから、司法の場では真剣なつばぜり合いが行われていることをよく知っています。皆さんがお勤めの一般企業でもそうでしょう。他の企業との競争は本当に熾烈なものと思います。身を削るような努力、胃が痛む思いをして競争されている方も多いと思います。
 しかしながら、今の国会では、お茶をにごすような議論しかされていません。
 政府は適当な答弁を繰り返し、野党も数の力では負けるとわかっているので、どういう風にしたら抵抗していると示せるかについての関心ばかりが目立つように思います。もちろん中にはキラッと光るような質問をされる方もいます。そして、本音の答弁をされる方もいます。しかしながら、そういうものは裏に隠されてしまうのです。
例えば麻生財務大臣。マスコミや野党にも叩かれることが多い。私は無所属とはいえ野党系の議員ですから、本来であれば与党の大臣を褒める筋合いにはありません。しかし、私は麻生さんの大臣としての在り方は非常に立派なものだと思っています。
 なぜならば、麻生大臣は本音で答えるからです。軽減税率について、政府は、消費税が10%に上がった時の景気の冷え込みを防ぐため、クレジットカードでポイントを付与するというシステムを作ろうとしています。しかし、少し前の国会で、麻生さんは「町の魚屋でクレジットカードで買ってる人なんていないんだから」と言いました。本当にその通りです。これで儲かるのはクレジットカード会社と、クレジットカードを使うことが多いお店だけでしょう。こういうことに対して与党の、しかも担当大臣でありながら本音を吐く。私は今の国会にかけているのはこういった姿だと思います。
 揚げ足をとられないよう、慎重に本音を押し隠し、誤魔化すような答弁ばかり行われているのが今の国会です。その中で本音で議論する人は揚げ足を取られて責め立てられる。私にはこのようなやり方が正しいとはとても思えません。