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街頭演説を行いました【財政に関する問題】

  12月11日(火)東静岡駅駅頭の一角をお借りして街頭演説を行い、①一昨日閉会した臨時国会で成立した漁業法改正案と入国管理法改正案 ②我が国の財政に関する問題 について、お話しさせていただきました。
 本日は、②について以下に掲載いたします。主に若い皆さんに向けてお話しさせていただきました。大切なお話しですが、少し長いです。お時間のある時に是非ご覧ください。

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 皆さんは今の財政の現実の姿をご存知でしょうか。
 今年の6月末、国の借金である国債が999兆円に達しました。地方自治体などの借金を入れれば、1200兆円という途方もない額です。
 この借金について、国の借金であって国民の借金ではないのだという方がいますが、私はそれは間違いだと思います。なぜなら、国の借金を返す原資となるのは国民の税金以外にはありえないからです。ですから、999兆円に達した借金は、やがて我々の税金で返さなければいけません。我々の、と言いましたが、もっと正確に言えば、これからを担う若い方々の借金です。
 それはなぜか。昔は「国債」といえば、1年未満と1年までの短期国債、そして、2、3、4,5年のものを中期国債、10年のものを長期国債と言っていました。ところが今発行されている国債は、20年債、30年債、40年債です。つまり、20年後、30年後、40年後に返すことになるわけです。
 私は今50代。20年後には70歳過ぎです。そのころにも働いているか定かではありません。30、40年後には間違いなく引退していると思います。しかし、今20代の皆さんは、20年後も30年後も、40年後もおそらく働いておられる。つまり今の我々、そして我々の政府が野放図にお金を使って作った借金は全て、これから若い方の両肩にずっしりとのしかかってくるわけです。ですから私は、今のこの野放図な財政にどこかで歯止めをかけ、使いたい放題はやめようという声を皆で上げていくしかないと思っています。まずは財政均衡です。

 今度の予算で初めて国の予算が100兆円を超えます。このうちの40兆円くらいが借金です。新しい国債を増発するわけです。収入が60兆円くらいしかないのに、40兆円も借金を重ねて100兆円使おうとしているのが今の日本の姿です。
 今の自民党の税調では、消費税を20%まではあげられるだろうというような話が始まっています。「30%という声もあるけれどもそれでは高すぎる。20%が上限ではないか」こんな無責任なことを、自民党税調の最高責任者の方が言い出しています。ということは、これがやがて実現するということです。
皆さんはこれから数十年にわたって、消費税を20~30%払わなければいけない。
 ですから、本当に今、借金をするのをやめる。無駄遣いをやめる。なるべく皆で工夫をして余分なことにお金を使わない、という方向に切り替えていかなければ、特に若い方達を中心としたこれからの生活は苦しくなるばかりなのです。

 ただ、いくら税金が高くてもリターンがあればいいでしょう。今のお年寄りは幸せです。なぜなら生涯で払っている社会保障関係の保険料、税金は2000万円くらいですが、これに対するリターンが、年金などを含めれば6000万円くらいになるからです。今の私の世代、つまり50~60代で大体トントンです。しかし、若い皆さんに至っては1000万円以上払い過ぎになります。なぜ払い過ぎになるかというと、過去に積み重ねた我々の借金の返済であるとか、今、引退しつつある団塊世代の方々の年金に、皆さんが支払った税金や社会保険料が充てられているからです。
 今の年金というのは、自分が納めた年金保険料が将来の自分の年金として返ってくるというシステムではありません。今年金をもらっている方達のために、我々は今、年金保険料を納めているわけです。これからどんどんお年寄りの世代が多くなります。その一方で、現役の働き手は少なくなる。そうすると、皆さんは一生懸命働いて、数の多いお年寄りの年金を支える。ところが自分が年をとったときには、支え手が少ないので年金がもらえない。
 今、現実に、年金の支給開始年齢を70歳にするという話が出ています。そのうちこれが75歳になり80歳になるでしょう。平均寿命が伸び続けているわけですから、年金支給開始年齢を遅らせる。そしてお年寄りの世代がどんどん増えているわけですから、なるべく払うのを少なくするにはそれしかないわけです。
今の我々は65歳になれば年金がもらえます。ちょっと前の世代までは60歳になれば年金がもらえました。しかし、今の若い人達は70歳、75歳にならなければもらえない。そういう事態に陥ろうとしているのです。
 今のこの世代間の不公平な格差を是正するためには、今の仕組みを改めなければいけません。やり方はいろいろあります。ひとつは自分達が払った年金保険料は自分達のために確保されるようする。そういう仕組みも可能なわけです。しかしながら、こういった、本当の意味で骨太な議論は、今、政治の世界でほとんど行われていません。

 皆さんもご承知のとおり、今国会はそれでもまだましでしたが、野党はずーっと森友・加計学園問題の追及をしていました。私が属している財務金融委員会でもそうでした。財務金融委員会というのは、日本の財政や金融に関する大きなこと、いわば日本の未来を決めていくという委員会です。ところが、その委員会の80%くらいの時間を使って話し合われていたのが、森加計問題でした。こういった問題について、少しの時間を割く、あるいは専門の委員会を設けて議論することなら理解できます。しかしながら、これだけ日本の財政に暗雲がたちこめ、日本の未来がどうなるかわからない時期に、森加計問題ばかりを追求するという野党の在り方も大きな問題だと思います。
 
 私達、大人の世代は今、若い人への責任を果たしていません。皆さんが知らないところで、今の大人たちが勝手に借金を積み重ねていく。そしてそういう事態を野党もちっとも追及していない。これが今の残念な政治の姿です。
 なぜそうなってしまっているのか。
 それは、日本全体が「今さえよければそれでいい」と、苦い真実から顔をそむけ、このままぬるま湯につかっていればそれでいいんだという風潮になってしまっているからです。
 皆さん、朝のBSニュースをご覧になったことがあるでしょうか。フランス、イギリス、アメリカのニュース番組は日本のニュース番組とは全くちがいます。全国放送にふさわしいニュースしかやっていません。一方で日本の朝のニュースは幼児化したような番組になっている。そして、まじめなニュースの比率と、お茶の間の話題のような話の比率では、まじめなニュースのほうが少ないような構成になっています。世界でもこんな状況なのは日本だけです。苦い現実から目をそむけ、なんとなくぬるま湯で、日本だけは幸せでいられるんだ、そういう幻想に皆さんを浸しているように私には見えてなりません。

 今のこの放漫な財政を続けていけば次に起こるのは、おそらく果てしない円安です。すでにそれは始まっています。
 1ドルが75円で買えた、日本円が本当に強かった時期に比べて、今の円はすでに110円です。同じ1ドルを110円払わなければ買えなくなっているわけです。物価も少しずつ上がってきています。これが、1ドル200円、300円という、昔のようになっていったらどうなるでしょうか。
 私が子供のころには、外車など夢のまた夢、町に1台くらいしか走っていませんでした。そういう時代がまたやってくるわけです。1ドル300円になってしまえば、ガソリン代は1リットル300円ということです。ハンバーガーが3倍の値段になる。牛丼も3倍の値段になる。そういう、食べたいものも食べられないような時代がやってくるのです。
 アベノミクス、異次元緩和という政策の実態は、将来への負担の先送りです。日銀がお札をすって、この膨大な額の国債を買う。毎年20~40兆円もの借金を積み重ねていく。こんなことがいつまでも続くはずがないと、本当は国民の皆さんもうすうす感づいているはずです。問題は、それがいつ、形となって表れるかです。
 表れ方にはいろいろなパターンがあります。例えば、アルゼンチンや、昔ジンバブエで起こったようなハイパーインフレが起き、それが何年か続く、ということが一つ考えられます。もっと悪い表れ方は、これから30、40、50年と、じわじわじわじわ苦しい生活が続いていくというパターンです。第二次世界大戦のあとのイギリスが、まさにそういう状況に陥りました。若い方はご存知ないかもしれません。第二次世界大戦の際、戦争の費用を賄うため、イギリスは今の日本と同じように大量の戦時国債を発行しました。戦争が終わった後、この国債の返済が大変だから、政策によって、今の日本と同じように、金利が上がらないようにしました。その結果、ポンドがどんどん安くなり、イギリスの競争力は失われ、苦しい時代が長く続くことになりました。これは「英国病」と呼ばれました。このような状態に対し、本当に勇気をもって改革を行ったのがサッチャー首相でした。今でもサッチャー首相のことを、資本主義、新自由主義というものをもたらしたろくでもない政治家だという人もいますが、サッチャー首相が大ナタを振るわなければ、今のイギリスはなかったでしょう。

 私達は、右とか左とかではなく、必要な政治を実行していかなければいけません。
 今、この日本において、本当に必要な政治を国民の皆さんが、そして、政治家が築いていかなければ、日本の未来は大変なことになってしまいます。私は、今ならまだ間に合うと思います。まずは、今の日本の本当の姿を知るというところから始め、そこから皆で考えていく。政治家から押し付けられるのではなく、国民皆でどうしたらいいか考えていく。

 私はやはり、まず第一は、今の贅沢をやめるべきだと思っています。
 わかりやすい贅沢から言えば、今の、日本の自衛隊の戦力の整え方です。アメリカで欠陥戦闘機とまで言われているF35というものすごい高い戦闘機があります。1機100億円以上します。アメリカではこれが高すぎるので、次世代の戦闘機として導入を検討したものの、ほとんど導入していません。これを日本はトランプ大統領に言われて1兆円もかけて買っています。
 また、北朝鮮のミサイル攻撃に備えて、地対空ミサイル、イージスアショアというものを整備することになっています。これも実はほとんど実戦には役立ちません。なぜならばこのミサイルが一発、40~50億円もするからです。イージスアショアを発射するためのシステムだけでも1000億円くらいする上に、ミサイルが一発40~50億円もするので、一機に5~6発しか備え付けられていません。つまり、万が一北朝鮮がミサイルがバンバン打ってきたら、あっという間に玉切れになってしまう。こういう無駄なものに1000億円もかけているわけです。
 
 今の政治のやり方を改めなければ、私達大人の世代が、若い世代の方達に責任を果たすことができない。私はそういう強い使命感をもっています。ですから、今の政治の問題点、国政の問題点について皆さんに訴えさせていただいています。
 私達の無責任さの象徴として、今、国債は999兆円という大変な額に達しています。これを返していくのは今の若い方々です。これを改めるには今動き始めるしかありません。是非みなさんには、政治に興味を持っていただきたいと思います。