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街頭演説を行いました【一方方向へ向かうことの危機感】

 11月13日(火)静岡駅頭の一角をお借りして街頭演説を行いました。
 財政の問題と、世の中が盲目的に一方方向に向かおうとしていることへの危機感についてお話しさせていただきました。どうぞご覧ください。

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 私が危惧していることのひとつに、日本が一方方向にどんどん流されていこうとしていることがあります。この現状は、先の世界大戦の前、日本がどんどんひとつの方向に向かっていった時と似ているように思います。
 私達は、様々なことで、人をやり玉にあげることがあります。例えば、少し前に大問題としてマスメディアを賑わわせていたニュースに、日大のアメフト部の問題があります。日大のアメフト部の監督が、危険なタックルを故意に指示したとして袋叩きにあい、やり玉にあげられていました。今日のニュースで、この件について、警察がありとあらゆる人から事情聴取をし、試合のビデオもあらゆる角度から検討し、それを専門家にも見てもらった結果、そういう指示はなかったと結論付けたという記事が載っていました。
私は、この事件の真相がどこにあるのかについて言うべき立場にはありません。なぜならこの件に関する事実を私自身が確認していないからです。しかし、私はこのような事件が起こるたびに、危機感を覚えます。大した証拠もない、自分自身詳しくは知らないけれども、マスコミを中心にバーッとあおられたときに、さもマスコミが言っていることが事実であるかのように妄信し、一人の人間、あるいは特定のグループを集中的に攻撃する。
 こういったことが過熱すれば、それが極端な動きとして、ひとつの方向に向かって行ってしまうことがあります。例えば、戦後すぐの「赤狩り」もそうです。あるいは、戦前に「統帥権干犯」という言葉によって、世界平和を推進する政治家たちが国賊扱いされて、集中砲火を浴び、ある時には本当に命まで落とし、ある時は政治生命を失っていったということがありました。事実かどうか不確かなであったとしえも、何かを信じた結果、ある者を集中攻撃をするというのは人間の性かもしれません。しかしながら、そのことについて、常に一歩立ち止まってものを見ていかなければ、世の中が間違った方向に向かっていってしまう可能性がある。
 そのひとつの大きな例は、ナチスが政権をとるきっかけとなった事件です。昔、ドイツの国会が放火されて全焼したという事件がありました。犯人として捕まったのは共産党の方でした。当時、ソビエトが共産主義で革命を起こし、いずれ全ての国が共産化するのではないかとヨーロッパ中が恐れていた中、ナチスドイツはこれを上手に利用したのです。本当の犯人が誰だったのかその真相はわかりません。しかしながらこれを利用してナチスドイツは大変な勢力を得ていったのです。
 あるいはその当時、ソビエトで政権を握ったスターリンは、飢饉が訪れた時、「農民たちが共産主義を非難するために、わざと生産を怠っている」と国民をあおり、それを利用して、大変な弾圧をしました。第二次世界大戦前から、ナチスドイツとソビエト両方の弾圧によって、ウクライナ地方やポーランドでは、1400万人を超える人が餓死し、あるいは弾圧によって銃殺され、あるいはホロコーストに送られて亡くなったのです。人間はここまで残虐で自己中心的なことができるわけです。
 私は、今、人々の多くが、報道をうのみにし、事実の確認もせず、ひとつの方向に流れやすいということを心配しています。そしてその流れが、今後、我々自身の自由を奪い、人権を抑圧する方向に向かうことのないようにと願っています。