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国会エネルギー調査会に出席しました。

2018年7月17日 国会エネルギー調査会に出席いたしました。

今回のテーマは、「原発の廃炉コスト見積りは適正なのか」についてです。
立教大学金子勝教授、金森絵里立命館大学教授(スカイプ参加)、
日本エネルギー経済研究所の松尾雄司氏ほか有識者の方々ならびに、
資源エネルギー庁、東京電力も出席し、議論が行われました。

冒頭、第5次エネルギー基本計画について資源エネルギー庁から説明がありました。
これに対し、出席者からは
「今回の基本計画は4年前に策定された第4次エネルギー基本計画とほぼ同じ。
再生エネルギーが主流となりつつある世界の変化にまったく追いついていない。
日本だけが沈没している」
といった、厳しい意見が出されました。

その後、本題である廃炉コストの見積りについての議論が行われました。
有識者の先生方から、各国における試算、わが国の試算、その計算方法の説明と問題点等について説明があり、これらに関する議論が行われました。
これに対し、資源エネルギー庁から説明がありましたが、
計算式の指数や、その根拠となる費用見積もりについて明確な根拠が示されず、
また、数十万年かかるとも言われる高放射能廃棄物の処理についても、埋設後の管理費用が試算に含まれないなど、
廃炉コストの見積り方法には大きな問題があることがわかりました。
また、廃炉作業や高放射能廃棄物の管理は電気事業者が行うことになっているなど、
廃炉後の安全性の確保についても、さらなる検討が必要であると感じさせられました。

私からは、日本エネルギー経済研究所作成の処分費用の試算について、
将来の年利が3%と想定されていることから、その前提がありえない利率であり、
現実に即した年利で計算しなければ、試算自体がまやかしになってしまうのではないかということを指摘しました。
現実に即して年利0.1%で算定すれば、割引率が大幅に下がるため、
廃炉費用のコストは現状で示されているものの数十倍に跳ね上がることが予想されます。
原発については、このようなわかりにくく気づきにくい数字のまやかしが横行しています。
私は今後も、こういったことに鋭くメスを入れていきたいと思います。