3月12日 厚生労働委員会で質疑を行いました。
まずは新型コロナワクチンの副反応の問題について。
わが国では3月11日現在、100万回あたりにすると204件という高頻度の副反応が確認されています。これはインフルエンザワクチンの200倍です。アナフィラキシーは高齢者になると重症化率、死亡率が上がります。また、新型コロナの重症化率・死亡率がほぼゼロ%である若い方達が、万が一にもワクチンによるアナフィラキシーで死亡するという事態は絶対に避けなければなりません。予防接種会場に気管挿管セットを常備するといった万全の対策を講じるよう求めました。
また、これまでのところアナフィラキシーを発症した方の9割以上が女性。アレルギー学会は、化粧品などに使われるポリエチレングリコール(PEG)が原因であると推察しています。こういった情報をしっかりと国民、そして少なくとも接種を行う医師には告知するべきではと問いました。しかし、これに対する厚労省の回答は「厚労省のホームぺージには書いてある」「ファイザー社の使用ガイドには書いてある」というもの。国として積極的な姿勢は全く見られませんでした。
そしてさらにワクチン一本足打法でいいのかという問題。
UAEとイスラエルではすでに国民の50%以上にワクチン接種がなされていますが、両国とも人口100万人あたりの新規陽性者数はいまだに日本の20倍以上。そう考えると、ワクチンが日本で全国民に行きわたったとしても、感染状況が今よりも改善されるかは定かではありません。そこで基本に戻って、①受入病床数を拡大し医療提供体制を整えること ②初期患者を隔離するのではなく治療することで重症化を防ぐことの必要性について厚労大臣の見解を問いました。
次に、若者に対する行動制限について。
今の対策は、若者に行動制限を求めるものが主体です。若者が高齢者に感染させるのを防ぐためと言われますが、東京都では三世代世帯はわずか1.8%。実際には高齢者施設などでの高齢者同士での感染の方が多く、また重症化のリスクも高いのです。そこで、むしろ高齢者施設や慢性期病院で毎日抗原検査を行うなど、対若者ではなく、高齢者への感染防止対策を徹底する方向に矛先を変えるべきではないかという点について新型コロナ分科会尾身会長に問いました。
本日の質疑の様子は衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリ(2021年3月12日 厚生労働委員会)でご覧いただくことができます。お時間のあるときに是非ご覧ください。